第6章 第26章 月と太陽 1873ページより
何とも恥ずかしい解説にの顔は赤く染まり、顔を手で隠そうとする前にやはり杏寿郎の胸の中に誘われてしまった。
天元云々ではなく門下生であっても恥ずかしがるの姿は見せたくないらしい。
「えぇ……門下生の前でも相変わらずだな……お前ら、これが煉獄の姫さんに対する通常の光景だ。とっとと慣れることを派手に勧める。っと、ここに来たのは遊びにってのもあるが、祝言の時の写真を届けに来た!俺もまだ見てねぇんだ、一緒に見ようぜ!……門下生たちも時間あんなら見てくか?姫さんが本当の姫のように綺麗だぞ」
天元にそう言われ、杏寿郎の腕の中で懸命に顔の赤みを取ろうと手でパタパタ扇いでいるを見遣る。
人妻であっても紛うことなき少女である、可愛らしく強いの花嫁姿に興味を持った門下生たちは大きく頷いた。
「は花嫁姿だけでなくいつでも姫のように愛らしいがな!皆も気になるなら居間へ行こうか。茶と菓子を用意する。、落ち着いたか?」
「杏寿郎君と天元君の言葉に危うく気絶しそうでしたが……どうにか落ち着きました。天元君、ずっと立たせてしまったままで申し訳ございませんでした。私がお茶とお菓子を用意してまいりますので、皆さんは居間でお待ち下さい」