第2章 プロローグ
晶「確かにそうなんですよね……あ、オズ以外の中央の魔法使いはお城に用事があるみたいで1週間は帰ってこないみたいですよ。西の国の魔法使いはそれぞれ西の国に用事があったみたいでしばらくは帰って来ないかと……」
ネロ「あー、確かにカインとラスティカがこの前そんな事言ってたな……今日はやけに静かで穏やかだと思ったら中央と西のヤツらが居ないからか」
晶「そうですね」
ネロ「んー……なら、行っても大丈夫か。どうせ他の東のヤツらにも声かけるんだろ?」
晶「はい、そのつもりです。あとフィガロも来てくれるそうなので南の魔法使いにも声を掛けようかと……」
何処かの国から依頼が来た場合晶は基本的にその国の魔法使いを連れていくことにしている。
土地勘もあるし、その方が交渉が上手くいく場合があるからだ
ネロ「そうだな、人数はいた方が良いしな。他のヤツらなら多分外に居ると思うぞ」
晶「ありがとうございます、詳細については決まり次第お伝えしますね!」
そう言うと晶は外に出て行った
晶「ミチルが花を見せるって言ってたし、多分こっちかな?」
晶はミチル達の姿を見つけるとゆったりとした足取りで近寄る
ミチル「あ、賢者様!見て下さいこのお花!とっても珍しい形じゃないですか?」
晶「本当ですね、猫ちゃんみたいな形ですね!」
ヒース「色は少し毒々しいですが、毒は無いみたいです。ところで何か御用でしたか?」
晶「はい。実は先程話した依頼の件、急ですが明日行くことになったので来れそうな人に声をかけていたんです。皆さんご予定が無ければ是非来ていただきたくて……」
オズ以外の中央の魔法使いと西の魔法使いが居ないとなると残るは東と南と北だが、北の5人のうち3人は気まぐれで今は魔法舎には居ないためあまりあてには出来ない。
依頼についてきてくれる人は多い方が良いが、かと言って魔法舎を空にするわけにはいかないので誰かしっかりした人に任せたい。
となると魔法舎でも最年長の北の双子と最強の魔法使いの称号をもつオズが適任なのだ。
もしこの3人を連れて行ってしまうと、いつ帰ってくるか分からない北のワンパク3人組が何を仕出かすのか分からないのだ。
帰ってきたら魔法舎が半壊していた所ではなくなるかも知れない……