第2章 プロローグ
ネロ「皿とフォークとってくるからちょいと待っててくれ」
晶「はい、ありがとうございます ネロ。あ、シノにヒース、2人もレモンパイを食べてるんですね」
晶がネロに促されキッチンにある大きな木製の温かみのあるテーブルの方に向かうと既にレモンパイを食べている魔法使いが2人いた
東の国の大貴族の息子でハッと目を引くような美貌のヒースクリフとその従者であるシノだった
シノ「ん、賢者。ネロの作るレモンパイは奥様の作るレモンパイの次に上手いからな」
ヒース「賢者様もレモンパイを食べに来たんですか?」
晶「はい、依頼の整理をしていた所で……息抜きに、と」
ネロ「ほい、お待ちどうさん。まだ沢山あるから遠慮なく食ってくれよ」
晶がネロにお礼を言いレモンパイを食べようとフォークを持つと数名がこちらへ歩いてくる音が聞こえてきた
ミチル「いい匂いがします、兄様!」
ルチル「ん?そうだね、誰かがおやつを食べているのかもしれないよ」
ガチャっという音を立てて南の国の魔法使いであるミチルとルチル、その後ろからフィガロとレノックスが入ってきた
フィ「シノにヒース、それに賢者様までお揃いで。何を食べてるんだい?」
入ってきて早々に話しかけてきたのは聴診器を首に下げた医者を思わせる風貌の南の国の先生役、フィガロだった
晶「ネロがレモンパイを作ってくれたんです、フィガロ達もどうですか?」
フィ「おっ、じゃあ遠慮なくいただこうか。ミチル、ルチル良かったねレモンパイだってよ」
ミチル「やったー!兄様もレノックスさんも早く行きましょう!」
ルチル「そうだね、でもその前に手を洗いに行こうか。」
ミチル「はい!」