第3章 隠された場所
晶達は建物に戻ると各々食事を済ませ明日の満月に備えて早めに休息を取った
翌朝 朝8時
晶「おはようございます。皆さん体調は大丈夫ですか?」
シノ「大丈夫だ、戦える」
ネロ「俺も今のところは問題ない」
フィ「よし、朝食を食べたら昨日の調査の続きをしようか。ヒースとルチルは夜に向けてもう少し休んでて、ネロも残って何かあった時対処してくれると助かる」
ヒース「ありがとうございます」
ルチル「夜はお役に立てるように頑張りますね」
2人とも気丈そうに笑っては居るが何処と無く気だるそうにしている
晶「そういえば……僕、匂いはちゃんと感じるのに身体は全然なんとも無いです」
フィ「そう言われてみれば確かに。魔法使いが嗅ぐと身体に異変が起きるとかそう言う事なんじゃ無いかな」
それからネロの朝ごはんを食べるとヒースとルチルとネロ以外で森の入り口に立っていた
ファ「昨日壊したはずの魔法が、また戻りつつあるな……サティルクナード・ムルクリード」
今日はファウストが呪文を唱えた
晶「それじゃあ進みましょうか」
それから昨日のように森の中を調べているとミチルが声を上げた
ミチル「あっ、お城だ!フィガロ先生、賢者様、お城みたいな大きな建物が見えます!」
全員がミチルの目線の方を見るとそこには確かに大きな宮殿の様な建物があった。
ただし深い霧がかかっていてぼんやりとしか見えなかった
フィ「ほんとだ、よくやったねミチル。」
ミチル「えへへ、」
ミチルはフィガロに褒められて嬉しそうにしている
シノ「進んでみようぜ」
シノのその言葉で一行は建物を目指して歩くが一向に距離が縮まらない
フィ「取り敢えず戻った方がいいかな。あと数時間したら大いなる厄災の時間だ」
フィガロが元来た道を引き返すと他の魔法使い達も引き返した
かなりの距離を歩いたらしく建物に着く頃には既に日は沈んでしまっていた
ルチル「お帰りなさい、なかなか帰らないので心配したんですよ?」
フィ「あぁ、ごめんね。結構遠くに行ってたみたいで」
ネロ「まぁまぁ、とにかくもうそろそろ時間だろ。急いで夕飯食って外行って見張っとこーぜ」