第3章 隠された場所
満月まであと1日 朝8時
晶「おはようございます、皆さん早いですね」
晶はテーブルの上の料理に引き寄せられるように椅子に座った
ミチル「おはようございます、賢者様!」
晶「ルチルとヒースはもう大丈夫なんですか?」
ヒース「はい……ご心配おかけしました。もう大丈夫です」
ルチル「私もこの通り元気ですよ!」
フィ「まぁ結界の中にいるからね。ここにはあの甘い匂いも届かないし、ヒースとルチルはたまにここで休みながら今日手伝ってくれると嬉しいな」
昨日ファウストがはった結界のことだ
ヒース「ファウスト先生、ありがとうございます」
ルチル「ありがとうございます、ファウストさん」
ファ「別に……ついでにやったまでだ」
ファウストは気恥しいのかぷいとそっぽを向いた
ミチル「今日は何をすればいいんですか?」
晶「うーん……取り敢えず村の人への聞き込みと消えていったという森の調査ですかね」
フィ「じゃあ、ご飯を食べ終わって各自準備出来たらまた集合しよう」
食べ終わった魔法使い達は席を立ちバラバラに動き出した
フィ「よし、全員揃ってるね。調査の時にはくれぐれも一人で行動しないように!体調に異変が出たらこの建物で休んでて、お昼にもう一度ここに集合しよう」
フィガロがそう取り仕切るとこの建物の扉を開けた
昨日は忙しくじっくりと見ることが出来なかったが広場は明るい色彩で彩られ様々な露店のようなものが並んでいた
晶達に気がついた村の人々がチラチラと目線を送る
すると昨日の若者が近寄って話しかけてきた
若者「おはようございます、皆さん。よく眠れましたか?」
晶「えぇ、お陰様で。この後村の人達に話を聞いてみたいのですが大丈夫ですか?」
若者「もちろんです、村の人達は昨日長から賢者の魔法使い様達のことを説明されたので大丈夫だと思いますよ」
若者と少し話をし、それぞれ聞き込みを始めた