第9章 ストック
小十郎視点
優実姫は何を思ったんだ? 女心は俺には理解が出来ない。
政宗様は理解が出来るから選んだのか?
氏政「片倉殿?」
名前を呼ばれて考え込んでいた、ことに気が付く俺は話しの続きをした。
小十郎「明々後日には、優実姫の誕生日だろう政宗様と優実姫には知らせていない、俺達が内緒で祝言を二人に挙げさせようなどと」
氏政は俺を感心したかのように、見て言った。
氏政「名演技じゃったわい、しかし明々後日までワシ隠せるじゃろうか」
いやそこは黙ってもらわねぇと、計画の意味が無い政宗様を騙すのは俺も気がひけるが。
とりあえずは氏政に準備の様子を聞かないと。
小十郎「準備はどうだ?」
氏政「準備はもう祝言を挙げられるぞ」
じゃあ大丈夫だな、俺は立ち上がり氏政にお礼を言う。
小十郎「北条殿政宗様に優実姫をくださってありがとうございます」
氏政「いいじゃよ優実が幸せだければいい」