第8章 真冬
私は昼間に庭で舞を踊っていた、奥州で踊っていた踊りするとおじいちゃんが黄色い服を着た人と大広間へと入った。
私は片手に扇子を持ったまま、襖に聞き耳を立てるが聞こえなくて後ろから侍女が話しかけてきた。
侍女「優美姫様?」
侍女の方を見るとお盆にお茶を三つ持っていた、良く小十郎様と政宗様に私がお茶を淹れたなぁ。
私はお茶を見つめていた、侍女は思い出したかのように私に言う。
侍女「優美姫様あの氏政様が、大広間に呼んでいます」
私は大広間に入るとおじちゃんと、黄色い服を着た人は私の方を向き侍女はお茶を置き部屋から出て行った。
静かに襖を閉められて、おじいちゃんは私に言う。
氏政「優美ここに座れ」
私は黄色い服を着た人の隣に座り、私の方を見て言う。
???「某は徳川家康優美姫婚約の件、よろしくお願いします」
おじいちゃんは笑顔で徳川さんに言う。
氏政「徳川殿ワシの孫を頼んだぞ」
家康「はい、幸せにします」
私はこのままでいいのか悩んだ、しかしこの婚約断らなきゃいけない。
優美「私は奥州の伊達政宗殿と婚約したいです!」
二人は目を点にさせて、徳川さんは笑顔で言う。
徳川「ならば独眼竜の返事を待とう」
優美「ありがとうございます」
この人は優しいんだろう、徳川さんは夕餉を食べて帰って行った私は夜に庭で扇子を見つめていた。
また会いたいよ今頃どうしてるの政宗様は、私は目を瞑り創造してみる今日の月を見ているの?
それとも酒を飲みながら月を見てる?
執務中かな? 奥州の賑やかな日々と小十郎様の美味しかったご飯を思い出して私は月を見ていた。
婚約申し立ての返事は分かっていた、断れることを身分差と北条家と伊達家の越えられない壁。
次の日
今日は雨が降っていた、庭に出て誰にも今泣いても分からないから会いたい思いが消えない。
政宗様の声を聞きたいもう一度。
すると左側から声がして見てみると慶次君だった、肩を見るが夢吉君がいない。
慶次「風邪引くよ」
傘を差し出されたが、そのまま泣いていた。