第1章 プロローグ
私は大根の桂向きをしながら小十郎様に言った、味噌汁のだしを取っていた。
優実「あの何故私を手伝わせようとお思いになったのですか?」
小十郎「意味などない人手が今足りないからだ」
政宗様の命じゃないの? じゃあ小十郎様自身で動いたの?
優実「政宗様の命じゃないのですか?」
手を止めて驚いた顔をして言った。
小十郎「政宗様の命? 別にこれくらいして怒りはしない」
そっかこれくらいで怒らないよね流石に当たり前のことか私は桂向きを終わらせて、漬物を切って小十郎様は味噌を入れてネギと豆腐を入れていた。
すると後ろから声がして振り返ると政宗様がいた。
政宗「小十郎」
小十郎「どうかしましたか? 夕餉ならまだですお待ちください」
政宗様はため息をついて首を振り言った。
政宗「別におなかは空いてない」
小十郎「では何故?」
政宗「執務室に行くからお茶を用意しろ」
小十郎「はい」
私は急遽ヤカンでお湯を沸かして急須でお茶を用意して湯のみにお茶を注ぎ政宗様がいる、執務室に私が行った。
執務室の前でお盆を置き襖越しで声を掛ける。
優実「お茶をお持ちしました」
政宗「入れ」
私は襖を開けて執務室に入ると大量の本と手紙が机に山済みになっていた、手紙の返事を書いている途中で私は静かに机にお茶を置き立とうとすると政宗様が、手紙を差し出してきた受け取るとおじいちゃんからで私宛だ。
政宗「昨日届いた俺宛と優実姫宛に二つ手紙がきた内容は見てないから安心しろ、自分宛は読んだが」
私はおじいちゃんの手紙を懐に入れて炊事場に戻り夕餉の手伝いをして自分の善を部屋に持って行き食べた。