第6章 恋の花の蕾は膨らんで
俺がそう言うと、小十郎はため息を付き俺の手を見て言った。
小十郎「政宗様また無理を、なされたのですか?」
血が包帯に滲み、痛みが走り熱が出てて来てフラフラする。
小十郎が支えて言った。
小十郎「ご無理なさらないでください」
俺は小十郎から離れて、頭痛するがここで引き返したら優実姫を救えない気がする。
俺は陣に戻り、寝て小十郎は見張りをして寝た。
次の日
雨が土砂降りでも、馬に乗って瀬戸内に向かう途中で鎌を二層持って口はマスクで塞いで髪は、白で何処かで見たことがある気がした馬を止めると、鎌を持った男も馬を止める。
???「これは独眼竜何処に向かうのですか?」
俺を知ってる? 前田慶次が前に出て行った。
慶次「どっかでみたこと、ある」
???「野郎の中にいたからでしょう」
俺は睨み言った。
政宗「てめぇは誰だ?」
天海「天海です、小早川軍の副将です」
馬ですれ違いに天海は俺に言った。
天海「この先には気をつけた方が、いいですよ毛利は頭がいいですから」
俺達は毛利領に入る前に野宿を、するとにした。
手の怪我は若干治っていた、刀を持って一層で稽古しても痛くない雨の中していた。
雨の中稽古するのは慣れていた、手を途中で止まらせると風来坊が後から話し掛けてきた。
慶次「稽古かい?」
風来坊を見ると刀を持っていた。
政宗「付き合ってくれるのか稽古に」
風来坊は刀を抜かないで、俺に言った。
慶次「独眼竜は優実姫のこと、客人だと今でも思ってる?」
客人か確かに思ってる、最近頭から優実姫の笑顔が離れないどうしたらいい?
政宗「・・・・・」
言葉が出ない、奥州筆頭が情けない返事しろ俺。
政宗「客人だ」
風来坊は目を細めて言った。
慶次「じゃあ優実ちゃんは俺がお嫁にする!」
何かが胸にチクリと刺さった、俺は体が勝手に動き風来坊に斬りかかっていた。
刀から火花が散る、離れてまた鍔迫り合いになり風来坊は言った。
慶次「鈍感」
余計に腹の立つこと、言いやがって鈍感何がだ?
しばらくは刀を交えていた。