第1章 プロローグ
奥州に着いたのは次の日の昼で私が案内された部屋は暗くて窓が一つだけある部屋、案内してくれたのは小十郎様だった私が部屋に入ると襖を閉める前に言った。
小十郎「この部屋から政宗様の命があるまで出ないでくださいあなたは人質なのですから、それから食事は家臣に運ばせてここの部屋で取るようにします、逃げようと思いませぬようにして下さい」
それだけを言って襖を閉めて行ってしまった、私は懐から手ぬぐいに包まれた物と手紙を出して読んだ。
手紙内容
『優実へ
このかんざしは嫁入り前に北条家代々姫に送られてきた物です。 嫁入りの時に手ぬぐいから解き開けてね。 嫁入りの時に髪につけてね父と母は優実の幸せになるように見守ってます、きっと似合うと思って選んだよ祝言の時につけてね。
父、母より』
手紙は間違いなく父と母の字で私は手紙とかんざしを抱きしめていた、夕餉を食べて布団に入り寝た。
次の日
私は布団を押入れにしまい朝餉を食べて畳で横になって時間をすごして昼餉を食べて畳で横になり夕餉を食べて、家臣に監視木戸の廊下で見守れながら風呂に入り布団に入っていたこんな日々が毎日繰り返しになるのかな?
奥州の食事は美味しいきっとこれを作ってる人は優しいのかな? 心がこもっるてる気がしたから。
数日後
部屋に篭りの日々の時だった朝餉を食べて横になっていると襖越しから声がして起き上がり返事をする。
優実「どうぞ」
襖が開き部屋に訪れてきたのは小十郎様だった、その場に座り言った。
小十郎「政宗様の命で気分転換として、某の畑仕事を見学をさせよとどうしますか?」
優実「はい」
私は小十郎様について行き畑仕事を見学してると民がお茶の手伝いをしてくれないか? と呼びかけられて私は小十郎様の許可を取りお茶の手伝いをした。
小田原城に居たころに侍女の手伝いをしていたから要領よくお茶と茶菓子を用意して小十郎様と民にお茶と茶菓子を用意して小十郎様はお茶を一口飲み私の方を見て言った。
小十郎「政宗様にもお茶を持って行ってください」
優実「はい」
私は余っていた湯のみにお茶を注ぎ政宗様に持って行った話し掛けると、剣の手を止め片手で受け取り言った。