第1章 壊してあげる
ぎゅうって教授の掌があたしの両手に絡まって。
荒く呼吸を吐き出しながら。
あたしの下で余裕をなくした教授を見た、瞬間。
「……っく…ッッ、きょーじゅ!イっちゃう!!」
「っ、ええ、どうぞ……?」
「………ん、っぁああああッッ!!」
身体を電流が駆け抜けた瞬間。
あたしはガクン、と。
教授の足元へと背中から倒れ込んだ。
「………っ、時雨」
そのまま腰を掴むと。
教授は思い切りあたしを揺さぶって。
「や、っぁ、あああッッ」
何度も何度も子宮の奥まで。
あたしを犯した。
「きょ、ゆ……っ、やしゅみた…ッッ、いき、くゆし、っ、の……ッッ」
「時雨呂律回ってませんよ。何言ってるかさっぱりわかりませんね時雨。もしかしてトんじゃった?目も口も、こんなトロンてしちゃって。」
「は……ッ、ぁ、ぁあん…っ」
息が苦しい。
重い。
感覚がない。
閉じる気力さえなくした口からは、呂律のまわらない言葉しか出てこなくて。
「ほら時雨。水。喉カラカラでしょう?」
流し込まれるままに、口の中に入り込んだ液体を飲み干す。
「やらぁ……っ、みずじゃな……っ」
飲み干した瞬間喉で感じた違和感。
咄嗟に液体を吐き出した。
「好きでしょう?お酒」
「ごめ……っ、ごめんなさ、きょーじゅ。も、のまない、からぁ……っ」
「ほら飲んで、時雨」
またさっきの液体を口に含むと、教授はそれをあたしの口の中へと流し込み。
あたしが喉を鳴らすまで離れない、唇。
「おいしいですか?」
「こえ……っ、喉いた、あつい、きょーじゅッッ」
体が一気に、熱くなる。
燃える。
気持ち悪い。
「きょーじゅ、みずがいい……っ、みず、ちょーらい、おねがい……」
「かわいい、時雨」
「きょーじゅッッ!!うごいちゃ、やぁ……っ」
溶ける。
溶けちゃう。
身体中全部、溶かされる。
身体中の感覚全然ないのに。
教授がなかを行き来する感覚だけが鮮明で。
おかしくなる。
「こ、われ……っ、きょーじゅ、きょーじゅ!!だめっ、も、こわれ、る……、おかしくなるッッ!!」