第1章 壊してあげる
「きょーじゅの、バカぁ、嫌いっ」
あたしを抱き起こす教授の腕の中、思い切り胸元を叩いて暴れても。
さんざんイかされまくった体に力なんか入るはずもなく。
騒ぐあたしの唇を、教授は強引に奪った。
ぬるぬると口の中を犯す教授の舌先に思い切り噛み付いても全然離れる気配もない。
血の味が口の中に広がっただけで。
そればかりか教授はさらに喉奥まで舌を絡めて、あたしを追い込む。
「美味しかったです?血の味は」
やっと離れていった唇。
だけどまだまだ口の中は解放してもらえずに。
教授の指先が、舌を弄ぶ。
「キスが好きですね、時雨は。ほんとに煽るのが上手だ」
「きょーじゅ……っ、も、今日やだぁ」
「自分だけ気持ち良くなるの、ずるくないですか?」
唇を啄んで、顎に吸い付いて。
胡座をかいた教授の足の間、抱き起こされたあたしのお尻から教授の指先が侵入してくる。
「ほら、腰あげて時雨」
「ふ……っ、ん、ん!!」
ゆるゆると指先を擦り付けて。
教授の左手が腰のあたりを撫で上げた。
ぶんぶんと首をふり目を閉じれば。
「ひ、ぁあッッ」
お尻のなかを、指先が挿入ってく。
「腰あげてくれないならこっちにします?」
「や、だ!!やだ!!おしり、やぁ……っ」
「なら、わかりますね?」
「ふぅ……っ、ん、ぅう」
ぐ、と。
教授の肩へと両手を置いて、足と腰に力を入れる。
「ん、上手。時雨はいいコですね。ご褒美です」
「ひぁん……ッッ、や!!ゆびぃ、やぁ!!」
「そうですか?絡みついて吸い付いて、喜んでるみたいですよ?」
「ち、が…っ、しらなッッ!!きょーじゅ!胸、やだぁ」
なかを掻き回す教授の指先に身体を仰け反らせれば。
「時雨がそーやって誘うからでしょう?」
反らした身体の代償に、突き出た胸へと教授の舌が這う。
「も、さわらな、っで……ッッ、からだ、おかし、からぁ」