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暗殺者の愛で方壊し方

第2章 暗殺者の上手な愛でかた壊しかた


親指を時雨の口の中へと忍び込ませれば。
戸惑いながらもそれを咥えて、舌を絡ませた。


「ほんと、可愛くて困る」


思わず漏れ出た本音に、苦笑。
それを見て時雨が恥ずかしそうに視線も、親指も外す、から。


「駄目だよ、時雨」


人差し指と中指を2本、追いかけるように咥えさせた。
睨むように、こちらを見て。
恥ずかしそうに真っ赤になりながら、観念したように指先が暖かい口の中へと吸い込まれて行く。
舌が、指先を舐めるように動けば。
俺の舌を、胸へと同じように這わせた。
ぴくん、て。
身体を踊らせる時雨の反応がいちいち可愛くて。
自分自身が固く、痛みを伴う。



「……っ」


指先の刺激と同じように舌を胸へと這わせていれば。
突然、指先への舌の動きが止まった。
ふと、そのまま時雨を伺い見る。


…だからその顔は、駄目だって。



顔を上げて。
口へと入れていない方の手を、頬へと伸ばした。



「続けて時雨。どうして欲しい?優しくするって約束したから。時雨が悦ぶことしたい」


咥えたままに、首を振る時雨の唇を、指先を入れたまま奪う。


「もっと舌伸ばして、時雨」

「ゆ、び…っ、ぬい…っ」


逃げるように目を隠して。
顔ごと背ける時雨の両手ごと頭上で拘束して。
わざと視線を、合わせる。
口の中に入れたままの、唾液混じりの指先を口が開くように押し込んで。

「時雨」


優しく、笑いかけた。


目を潤ませながら。
拙いながらも舌を伸ばす時雨の舌を、口の中へと吸い込んで。
指先を引き抜く。
唾液塗れの指先を、胸へと伸ばし、塗りつけるように擦り上げた。


「気持ちいい?時雨」


唇を離せば。
とろんと蕩けた時雨の艶やかな表情が、真下にある。



「………優しいきょー、じゅは、調子狂う」



ふい、と。
視線を反らして。
真っ赤に潤んだ瞳が横目でこちらを見た。


瞬間。




━━━━びくん、て。
体を仰け反らせ。
声にならない悲鳴を上げて。
時雨が絶頂を迎えた。



「今のは時雨が悪いよね」



「優しく、するっ、て……」



そんな顔で。
そんな、目で。
煽っといて良く言えたな、ほんと。




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