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暗殺者の愛で方壊し方

第1章 壊してあげる



「あ、あの、ね?教授」
「なんです?」
「い、やあの……」
「今日は飲みたくもないお酒飲まされて疲れてるんです。出来れば早くシャワー浴びて暖かい布団にくるまって眠りたいのですが」
「なら早く寝ようよ!それ、賛成」
「ええ、私も大賛成です」


にこりと笑った教授にちょっとだけ安堵するけど。
そんなに生易しい相手なわけない。
賛成したはずの見解の相違ってやつで。
教授は躊躇なくあたしの服を脱がせていく。


「わーっ!!待った!ストップ!話が違う!」
「なんです?」
「寝るって。シャワー浴びて寝るって今。」
「ええ、早く寝るんです。だから、早く抱かれて下さい」
「待った!ストップ!わかった!うん、良くわかった!」


ソファーの上、あたしを跨ぐ教授からなんとか抜け出して。
脱がされかけた洋服を胸元で手繰り寄せる。


「とりあえず、シャワー浴びよう!」
「はい?」
「教授も言ってたじゃん!シャワー浴びて寝たいって。ね、時短だよ時短!!」


お風呂にでも浸かればきっと。
酔った身体は酔いが回ってきっと電池切れるはず。
うん。
わけのわからないことを言った自覚はあるけど、酔っぱらいにはたぶんわかってない。
よし!
そーしよう。
と、ソファーから起き上がり浴室へと向かおうと、すれば。


「ごちゃごちゃごちゃごちゃ、うるせぇなぁ」


ぐん、と腕が勢い良く引っ張られ。
勢いの着いたまま、身体はソファーの上で軽くバウンドした。

「………教、授?」


今、なんか聞きなれない言葉と声の低さだったけど?

「隠したいものはこれですか?」


腕ごとお腹のあたりで教授はあたしを跨ぎ、完全に動きを封じた後で。
にこりと教授は、あたしに笑顔を向けた。


首と、鎖骨のあたりを指先でなぞりながら。



「━━━━ッッ」


ビクン、て。
身体から一気に血の気が引く。
温度が急降下。
一気に氷点下。


しかもこれ、完全にマウント取られて全然身動き出来ない。
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