第2章 暗殺者の上手な愛でかた壊しかた
ものすごい快感に、身を捩って逃がそうとしても。
教授がそれを許さない。
びくびくと跳ねる体を押さえ込んで、さらに指先はあたしを追い詰めていく。
「きょー、じゅ………っ」
「いつもより締め付けきついね、時雨。酷くされるの好きなの?」
「………ぅ、っぁあ」
「ほら、ちゃんと答えて時雨」
「ゆ、ゆび……っ、はや…っ」
2本の指がなかを掻き回して、親指が、上の突起をクリクリと刺激する。
舌が。
胸を這い、たくさんの快感に体が着いていかない。
「ふぁ、っあん、っぁあ!!」
「時雨は気持ちいいことに弱いから」
指先をなかへと沈めたまま。
教授の唇が、首筋へと触れて。
食むように皮膚が吸い込まれて、体がビクン、と、跳ねた。
「………大丈夫、噛まないよ?」
「ち、が……っ、拒否、してない」
「どうかな?酷いことたくさんするよ?俺の体力の限界まで。時雨の体、もつかな」
「……好きだよ、教授」
何されても。
教授にもらうものならなんだって受け止める。
痛みだって。
憎しみだって。
大丈夫。
時雨を、信じてよ、教授。
「━━━━━━言うな」
ぐ、て。
教授の両手が、口を塞ぐ。
「ふっ、ぅううう、んん━━━━っ!!」
瞬間。
指先が入っていたその場所へと。
一気に根本まで、それはあたしを貫いた。
苦しさと。
声の出せないもどかしさ。
痛み。
いろんな感情で、溢れていく涙。
いつもなら。
キスをしてくれるその優しい唇も、今はあたしを罵る言葉しか出てこない。
ぎゅ、て。
繋いでくれる指先は。
あたしを追い込む道具として、体に触れる。
「痙攣してる。またイく?時雨。意識飛ばしてもまたすぐ戻すよ」
「ふ、んんぅ………っ」