第7章 灯火

｢……っ、悟の……っうぅ……｣
｢泣かないの。ほら、僕の何？｣
｢さ、悟の……おち、ん…………ほしぃ｣
｢可愛い……よく言えました。
真白、服じゃなくて僕にギュッて出来る？｣
｢ん｣
｢挿れるよ、力抜いてて｣
｢ンン……っ、あっ、あぁっ……｣



指先まで絡めて繋がれた手。
グチュ……と挿れられた瞬間、頭がクラクラするような強い快感に指にギュッと力が入った。



｢はっ、あ、やぁ、なんか……いつもとちがう……ｯ｣
｢そぉ？いつもよりキュウキュウ締め付けて来る｣



ゆっくりと侵入して来る悟自身。
いつもと違って何もかもが丁寧で、変になりそう。
繋がってからも、しばらくはこのままで居よっかと肌を密着させて抱き合う。
直に感じる悟の体温に、また私のナカは反応する。



｢ゆっくりスるのも気持ちいんだよ。
いつもは真白が可愛過ぎて我慢出来ないけど今日はなんかゆっくり出来そ。
重くない？｣
｢ン、大丈夫｣
｢真白……愛してる｣



ゆっくりと自身を引き、またゆっくりと奥深くまで差し込む。
ジワジワと押し寄せる波に頭が追いつかない。



｢ひゃあぁっ、やぁ、んっ……これ、だめ｣
｢気持ちいでしょ？ゆっくり掻き混ぜられるのも｣
｢ひぁ、あんっ、グリグリしないでぇ……だめ｣
｢ダメ？イイの間違いでしょ、こんなに締め付けて｣
｢ひゃあぁっ、やぁっ、またイッ……ｯｯ｣
｢いーよ、何回でもイッて。もっと僕で乱れて｣



腰を押さえられ、自身で奥をグリグリと抉るように擦り付ける。
いつもと同じ角度の筈なのに、脳天を直接刺激されるような強い快感。
身体が自分の物じゃないみたいにビクビクと痙攣する。
何も考えられないまま強制的に何度も何度もイカせられる。
身体だけが敏感に反応して、頭が処理しきれない。
自分が分からなくなる。



｢っ、ごめん真白、ちょっと余裕ない。我慢して｣
｢ぁぐっ、はっ、ｯ、ｯｯ……！｣



逃げられないように腰を掴まれ、ガツガツと奥を貪るように突く。
強過ぎる刺激の数々に、息が出来ない。
飲み込めなかった唾液がだらしなく私の口端から垂れた。



｢真白、好きだよ。愛してる｣



最奥にジンワリとした熱が広がる。
小さく震えた悟が、力尽きたのか私の上に被さるように身体を沈める。