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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第5章 会えない時間


「せっかくの機会なんだし、体術じゃなくて呪術を使った実戦訓練。
基礎の体術も大事だけど、呪力を自由に扱うのも必要だと思うの。
多分悟の術式よりも私の方が向いてると思うんだけど、どう?」
「お願いします」
「やってやんよ」
「おう!」



それぞれ動きやすい格好に着替えて迎えた午後の授業。
学長に許可を貰い、広いグラウンドを使わせて貰った。
周りの目や被害のことも考えて少し特殊な帳を下ろした。



「なー、これいつもと違くね?この帳」
「うん、少しだけ違うよ。
いつものよりも強度が違うの。
中でどれだけ暴れても外に被害は出ないから遠慮なくやって頂戴」
「押忍!」
「あ、あと1人ずつはちょっと時間が無いから3人で纏めておいで」



サングラスを掛け、息を吐く。
私の呪力がバチバチと火花を散らした。



「……真白さん」
「真白センセ、それはいくらなんでも」
「俺らのこと舐め過ぎじゃね?」
「さぁ、それはどうかな」


一気に呪力を解放させる。
私の周りで光る電撃は近付く隙すら与えない。



「俺が一瞬真白さんの動きを止める」
「オッケー、そのあと虎杖と畳み掛けるわ」
「おう」



更に電撃の威力を高め、恵の放つ式神を近付けさせない。
今の恵には電流に強い式神は居ない。
生身の人間であればこの電流に触れた時点で感電死する。
まぁ呪力で守ってても火傷ぐらいはする。
故に簡単には近付けない。
さぁ、どうする?





*****




「くっそー、それアリ!?悔しい」
「やっぱ真白センセチート過ぎ。
あのバケモンと肩並べるだけあるわー」




時間を待つまでもなく、3人は私に一撃すらも当てることが出来なかった。
まぁ他の1年生に比べたら大分上出来な方なんだけど。
3人とも私とは相性が悪い。
虎杖くんは近付けなければ意味がないし、恵も式神が近付けなければ虎杖くん同様意味が無い。
野薔薇ちゃんは遠距離で釘が飛んで来るのは良いところだけど根本的に私との相性最悪。
釘は電撃の熱で変形させられるし、何より金槌や釘を携帯していることで雷が集まりやすい。



「少なくとも1ヶ月後には私に一撃当てられるようになろうね。
皆なら出来るよ、強いから」
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