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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第5章 会えない時間


シャワーを浴びて服を着替え直すと、ちょうど悟が部屋を出て行こうとするところだった。
もう行っちゃうのか。



「……気をつけてね」
「ん、だぁいじょうぶ。僕最強だから。
真白を1人になんてさせないよ」
「怪我も許さない」
「しないしない。
真白も怪我と浮気は許さないからね〜」
「しないもん」
「毎日夜電話する、起きてたら出て。
ていうか電話しながら寝るし、真白の声聞きたいもん」



フワリと抱きしめられ、悟の匂いが広がる。
暫くはこの匂いに抱き締められることはないんだなぁ。
ちょっと寂しい……。



「真白?どしたの?」
「ううん、なんでもない。行ってらっしゃい」



離れたくなくてギュッと悟の服を握ってしまった。
慌てて離したけど少しだけ皺が入っていた。
なんて大人気ない。
大人ならもっと余裕を出さないと。



「強がらなくていーの、僕も真白に会えないの寂しい。
帰ったあといっぱい甘やかしてあげるから良い子に待ってられる?」
「ん、子供扱いしないで」



優しく撫でられる頭に、胸が温かくなる。
悟に撫でて貰うの好きだ。
温かくて、心が落ち着く。
トロンとして眠くなるんだ。



「行って来るね」
「行ってらっしゃい、気を付けてね」



チュッと音の鳴る軽い口付けを交わし、悟を見送った。
3日間会えないぐらいなんてことない。
今までだって1ヶ月以上会えないことだってあったし、今回もきっと大丈夫。
貰ったばかりの指輪を撫でると口元が自然と綻ぶのを感じた。



「私も何か悟にお返ししたいな」



何が良いかな。
甘い物が一番喜ばれそうだけど、でもせっかくだから形に残る物をプレゼントしたい。
やっぱりベタに指輪?
でもサイズも好みも分からないし、悟のくれた指輪だって凄く高価そう……。
同じ値段の物は流石に返せないだろう。
そもそもこれはいくらの物なんだろうか。



プレゼントの値段を聞くなんて失礼なことは出来ないし、調べる訳にもいかない。
プレゼントは値段じゃないよね?
気持ちだよね?
そう勝手に決め、ショッピングモールへ行ってみることに決めた。
あそこなら色々な物あるし何か良い物が見つかるかも。
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