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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第10章 五条悟という男


「って、ゆっくり寝るんじゃなかったの……!?」
「んー?そのつもりだったんだけどさ、真白がエロイから勃っちゃった」



先にシャワーを浴び終わり、リビングでのんびり本を読んでいるとお風呂上がりの悟になぜかそのまま床に押し倒された。
ゆっくり寝るって言ってたのに!なんで!



「真白、あの呪詛師に妬いてたでしょ」
「っ、だ、だって裸同然の子を悟が運ぶなんて嫌だったんだもん……だめ?」
「ダメな訳ないでしょ、むしろ大歓迎。
真白が嫉妬してくれるなんてレアじゃん、可愛い」
「でも悟束縛されるの嫌いでしょ?」
「誰がいつ、そんなこと言ったのー?
真白になら束縛されても良い。愛してるよ、真白」
「〜〜ッ、ずるい……!」
「かーわい、真っ赤になっちゃって。これから毎日言ってあげられるよ。
真白、結婚してください」



2つに折られた紙を見せながら、真剣な表情で私を見下ろす悟。
その紙の左上に書かれた小さな文字は、婚姻届の3文字。



「っ、押し倒しながら言うことじゃないでしょ、ばか」
「ごめんごめん、我慢出来なくって」
「ふ、不束者ですがどうぞよろしくお願いします」
「ぶっ、カタイ!」
「しょうがないじゃん!初めてなんだもん!緊張するでしょ!」
「初めてじゃなきゃ困るんだけどね。
指輪はまだ準備出来てないから今度の休みに一緒に見に行こう」
「うん!」



私の緊張した様子を見て吹き出す悟だけど、耳が赤くなってるのがバレバレ。
悟も緊張してたのかなって思うと、急に可愛く思えて来た。
あの悟が耳を赤くしてるところなんて超レア。



「悟、ちょっと降りて」
「えー、ここはエッチする流れでしょ」
「早く私のところに記入したいの。だめ?」
「っ、ほんっと、真白って狡いよねー」
「悟にだけは言われたくない」



悟に上から降りて貰い、婚姻届の空いたスペースをスラスラと埋めていく。
悟のところは記入済みだから、あとは私が書いて提出すれば晴れて夫婦になれる。
驚いたことに私の両親のサインも既に書かれていた。



「悟、これ……」
「あー……まぁ、流石にそこら辺の常識は弁えてるツモリ」
「私も一緒に行きたかったのに……」
「ごめんごめん、指輪買ったあと一緒に行こうね」
「絶対だからね!」
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