第14章 エンプティ【サンズ】
「サンズとPLAYERがコントするの?」
「そいつはいいね!PLAYER、
何か面白いギャグをやってよ」
殆ど常連の客たちが、
PLAYERとサンズの周りに
集まってきた。期待の眼差しに囲まれる。
PLAYERは助け舟を求めて
サンズに視線を投げ掛けた。
サンズは頬杖を突いたまま、
楽しそうにPLAYERを見返している。
助けてくれないようだ。
「・・・」
PLAYERは寒い駄洒落を言った。
PLAYERのギャグセンスは、
サンズに似てきたようだ。
周りが静まり返る。
ワッ。歓笑の声が上がった。
PLAYERのネタは
意外な程にウケたようだ。
「ははッ!そっくり!」
「久し振りに笑えたよ!」
「他のネタもやれよ!」
サンズが吹き出したケチャップを、
グリルビーズが拭いていた。