第14章 エンプティ【サンズ】
水面の色が、蓮や茸の足下に
乱反射している。
芒が風にそよぐ・・・。
サンズは川縁に腰を落とすと、
PLAYERを見ながら、
隣の地面をトントン叩いた。
サンズの隣にお邪魔した。
川底はエメラルドグリーンに
沈んでいる。
PLAYERが覗き込むと、
幼い子供の顔が映った。
自分だ。
裸足になって、ズボンを捲り
鏡面に足を付けた。
冷たい。
足をじたばたさせた。
飛沫が跳ねる。
「そうしてるとホントに
ただのお子様だな」
サンズが仰向けに寝転んだ。
PLAYERもサンズのマネをした。
暗闇を、無数の光が
ちらちらと瞬いている。