第3章 可愛いあの子(Baldi)微裏
それは、最初はとても小さな芽だった。
あの子は私の問題を解いて、無邪気に笑うものだから、つい褒めすぎてしまう。
簡単な問題を出しては褒めて、褒めて。
ご褒美をあげれば、弾けるような笑顔を見せてくれた。
ある時、ちょっとした意地悪をした。
問題を“少し”難しくしたのだ。
案の定間違えたあの子は、私を見て体を震わせた。
怯える姿も可愛らしい――
ものさしをあの子に目掛けて振りかざした。
あの子が逃げ出したので、追いかける。
成人男性の私とまだ未熟な女の子だ。
スピードの違いは歴然で、簡単に捕まえてしまった。
ああ……食べてしまいたいくらいに可愛い。
私はさんを押さえつけて、無理矢理犯した。
小さな芽はいつの間にか黒い花を咲かせていた。
気絶したさんを抱きしめ、余韻に浸った。