第15章 恋から愛に変わる時に…・前編(宗さに)※R18裏
「長谷部、今から後ろを見たら給料半分の連勤続きにしますから見ないで下さいね?」
「見ない…聞いてもいない…」
宗三は手に持っていた上着を香澄の頭に被せて見えなくすると自分もその上着の中へ顔を入れて香澄の唇にキスを…香澄の首元に強く吸い付き証(キスマーク)を残した。
『ぃッ…んぁ……そーざ??』
「僕が居なくても大丈夫なように
おまじないです…」
マンションの前に着くとそのまま空港まで向かう車を見送る香澄。
***
いつもなら晩御飯とお弁当を作る食材の買い出しが必要だけど…宗三が出張に行ってからはその必要がないので仕事帰りにスーパーへ行くのは一人分の出来上がりの食品を買って帰える。
それも出張の最終日だから今日で終わる…宗三が明日帰ってくる。
でも…こんなに一人って寂しかったっけ??
宗三が居ない時に戻っただけなのに、
たったの3日間だけ…いつも一人用のベッドでお互いの身体を寄せあってキツい思いをせずに済むのに…広く感じベッドで横になりながら悶々とする気持ちに自問自答を繰り返すと…。
徐に宗三が普段仕事着で使用しているカッターシャツを取り出して、自分の身につけている服を脱いで下着姿の上から羽織る…柔軟剤の香りと宗三の香りが仄かに感じて、嬉しさと寂しさに身体に熱がおび始めてる…。
駄目だと分かってるのに疼き出した割れくちに指先を少しだけ入れてみると…濡れていて顔が紅く染まる…。
普段宗三にされるままだから自分で触る事はないけど…イケナイ事をしてるみたいで止められない。
自身の吐息と喘ぎ声が部屋を響いている中で、スマートフォンが鳴り出して身体をびくびくさせながら画面を確認すると…"宗三"の文字に早く出ないと…いけないと分かりながらも…少し呼吸を整えて電話に出る。