第15章 恋から愛に変わる時に…・前編(宗さに)※R18裏
『初対面なのにすみません…
こんな形でご挨拶するなんて…如月香澄です』
「別に構わないさ…
さっき扉越しで宗三と会話してた専属医の薬研藤四郎だ」
「俺は専属研究者の不動行光、宗三の身体の事について俺たちから話したい事があったからここに来たんだ」
『あの…宗三の身体はどこか悪いんですか…??』
「宗三は…と言うか、俺達は転生をしてて、その転生前の"刀として使われてた記憶"と"人の形をした付喪神とした審神者の元の記憶"
両方あるんだ…信じられない話かもしれないが…特に宗三には深い呪いがな…」
「左文字の敷地内だと宗三の左胸に刻印が浮き上がるんだ…
その刻印がある時にしか子作りする事が出来ない…ない時は生殖機能は無いんだ…
ほとんど謎に包まれたままなんだけどな」
『えっ…そんな事が…あるんですか…??』
「打ち明けるか迷ったみたいだったからな、宗三は審神者の生まれ変わりである
あんたの事…結構好いてるみたいだからこれからの事を考えてやってくれ…」
「こんな話を俺たち以外の人にする日が
来るとは思ってなかった…嘘じゃない、事実だ…」
『お話聞かせて頂いてありがとうございます。
宗三の事を知りたいと思って居たので聞けて嬉しいです』
(宗三はいつも…あたしの事ばっかりで、
初めて…見せてくれた宗三の弱さ…
どんな気持ちか知りたい…)
宗三と話したいと思いながら長谷部と二人で仕事に出て行ってしまっていて…代わりに太閤や小夜が香澄の話し相手をしてくれて、用意されていたご馳走を一緒に食べたりとあっという間に時間は過ぎていく。
来客用の部屋に案内されて、お風呂も済ませて早めに就寝しようとしても広すぎ部屋に緊張して寝れない。宗三に会いたいと思い…部屋を出てみると江雪にばったり出会した。