第15章 恋から愛に変わる時に…・前編(宗さに)※R18裏
長谷部はそう言うと客間から出て行くと、自ら進んで宗三は椅子に座り…隣に香澄を座らせようと催促をする。
立っている時や車に乗っている時は気にならなかったが香澄は座ると自身のスカートの丈が短くなって気になる…。
少しすると長谷部が戻って来ると、ポットとコップ3つと茶菓子をワゴンに乗せて持って来ている。
もう片方の手にはブランケットを持っていて…
「如月さま、お足元冷えるかと思いますのでこちらをお使い下さい」
『ありがとうございます、長谷部さん』
香澄は微笑みながらブランケットを長谷部から受け取るとお礼を言われた事に対して戸惑いながら目の前でお茶入れていく、その様子を面白くなそうに見る宗三の視線が痛い。
ブランケットを掛けると足元の温かさが
長谷部の気遣いに感謝したいが…足元が見えないのを良いことに宗三の手は香澄の太股を撫でたり揉んだりしている…。
止めて欲しいとも長谷部の前だと言うに言えない…。
いつも夜にされてる事を人前でされる…羞恥心に顔が赤みを増して行くのが分かる…。
バレたら嫌だ…そう思っていると宗三のスマートフォンが鳴り、撫でる事を止めてホッとすると自身の身体を落ち着かせる…。
「少し席を外しますね…」
「顔色が良くないですが…大丈夫ですか??」
『えっ…あの、大丈夫です…
いつも宗三の仕事のフォローや送り迎えして頂きありがとうございます』
「如月さまに出会うまでの奴(あいつ)は何に対してもやる気がなくて…あそこまで変えるのは凄いですよ…
気難しい奴ですが宗三をよろしくお願いします」
『はい、分かりました』
長谷部と香澄が他愛のない話をしている。
電話が終わった宗三が先ほど長谷部が出てきた部屋から半身を出して声を掛ける。
「長谷部、お茶のおかわり下さい」
「これから仕事するんだろ?」
「僕の分じゃなくて彼女にですよ…
ちょっとこっちに来て下さい、香澄」
『へっ!?あっ…うん』