第14章 互いに欲しかったもの…(宗さに)※R18裏
(あれ??この感じ…どこかで…
そうか…あの夢の正体は
貴方で、失った事が辛すぎて…
僕は貴方を求めてた…)
「貴方だったのですね、香澄…」
そう言うと香澄の身体を抱き寄せてキスをすると…先程まで宗三を囲んでた女性達の悲鳴がその場を響き渡った…。
『……なんで? 寝る前じゃないのに…こんなところで…』
「貴方だけが欲しいからですよ…
別に周りなんてどうでもいいんです…
場所移しましょうか…」
香澄の手を引き、歩き始める宗三に付いていく…。
そこには一流ホテルがあり、ロビーだけでも圧倒されてると…
「行きますよ…」
硝子張りのエレベーターに乗り、宗三はスマートフォンを片手にどこかへ電話をしてる…
「一度しか言わないのでよく聞いて下さいね
一つ目は僕の今日と明日のスケジュールを全部白紙にして下さい。
二つ目は如月さんの会社の橘社長に電話して彼女の今日と明日の仕事を白紙にして下さい。
断ろうもんなら仕事の依頼を全部無しにするとでも言ったらどうにでもなりますよ…
優秀な長谷部ならなんとか出来るでしょうから心配はしませんが…
電話してきた時点で僕は社長業から手を引きますのでお忘れなく…
じゃあ電話切りますね」
「言うだけ言って電話切ろうとするなぁ、こらぁあぁ!!!
あとで覚えてろよ…」
電話口の怒声が響いたままスマートフォンの電話終了のボタンを押す宗三。
(やっぱり性格悪いな…
断る隙を与えないし…)
エレベーターは最上階で止まり、その階には1室の扉しかなく、
中に入るとスイートルームの部屋に通される。
『綺麗な部屋…こんなところに来て大丈夫なんですか??』
「誰にも邪魔されたくなかったんですよ…
ここなら邪魔もされない…
手を出せなかったのは止められる自信がなかったんですよ…
キスでも結構…我慢してたんで…
貴方は経験はあるんですか??」
『…一応ありますよ、でも、が
「はぁ…もっと貴方と早く出会いたかったです…僕にこんな想いさせて……ただで済むと思ってないですよね?」
宗三はネクタイを緩めながらジワジワ近付いて壁に香澄を追い詰めるドンと音が響く。