第12章 ○○しないと出れない部屋(鳴さに)※R18裏
奥に入ると審神者が椅子に座って居て、鳴狐は安心する…。
「心配した…」
『あっ、鳴狐さんごめんなさい。
出ようとしたんですが、出れなくて…』
「そんなはず…ない」
鳴狐は香澄と共に扉の前へと向かい、出ようとするが…ガチャガチャと音が鳴り響くだけ開く気配はない。
途方に暮れていると香澄はある事に気がつき提案する。
『キツネさん、あそこから抜ける事って大丈夫ですか?』
『わたくしだけが出ても大丈夫なんでしょうか?』
出れない部屋の扉の上に通気孔が見えて、指を差す香澄にお供の狐は不安そうな声で鳴狐の方を見る。
「大丈夫…行ってきて…」
『分かりました、必ず戻ってきます。
鳴狐、さにわどの、お待ち下さい。』
『ありがとう、キツネさん…
気を付けてね』
お供の狐は出れない部屋の通気孔から抜け出して行く。
大人しく二人で待つしかないのかと佇んでると扉から文字が浮かんで来た。
"互いの素顔を見せてSEXしないと出れない部屋"
(ひぇいぃィ!?)
(……えっ??)
気まずくなった二人は居たたまれなくなり、恐る恐る踏み入れてない奥の部屋へ入ると…ベッドがあり、やるべき事は一つ…互いにどうするか考えると…
鳴狐は落ち着く為に冷蔵庫から水を取り出して、飲んでいくと…その場を動かなくなり…
『鳴狐さん…?あの…どうしました?』
(……近づかないで)
『……?(鳴狐さんの声が勝手に聞こえてくる??)』
香澄が近づいていくが鳴狐は少しでも離れようと後退りして行く。
(身体が熱い…)
『熱でもあるんですか!?』
香澄が慌てて駆け寄り…動きの鈍った鳴狐の額に手を当てて、確認すると首筋からポタッポタッと雫が落ちていき、辛そうにしている。
『大変……横になれますか??』
「大丈夫だから…(離れて…)」
『でも…あの…んっ
突然鳴狐から抱きしめられて言葉を失う香澄を他所に…抱き締める力どんどん強くなってくる…。
「はぁ……(変な気分になる…)」
『少し痛いです…鳴狐さん?』
「ごめん…(なんとか抑えれた…)」
抱き締めた力をなんとか緩めて香澄を解放し、ベッドで横になる鳴狐。