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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第30章 いつだって突然、恋に落ちるのは(後家さに)


心の中で体温が冷たくなって行く感覚がする、心臓が早鐘のように打ち鳴らし、周りの音が遠くになって…。

私の想いは彼には届かないんだ、
ずっとずっと大好きで伝えたい一心だったけど迷惑掛けてたんだ…
ごめんね…もう想いを伝える事はないから

大好きだった、ありがとう…
そしてさようなら、私の初恋…
恋が実らないのは辛いんだね
心がこんなにも痛いんだ…

涙で視界が歪んで見えてくる、一刻も早く誰にも気付かれないように足音をたてずにその場を後にする。


失恋したショックで帰りたいって言っても帰らしてもらえるほど甘くないから初めてついたウソの病状で早退をさせてもらった。

自宅に帰ってから部屋に籠って泣いて泣いて、目が腫れてきて冷たいタオルと温めたタオルを切り返して使い目立たないようした。


翌日、授業を受けない訳にはいかなくて…
でも彼に合わせる顔もない憂鬱な気持ちのままホームルームが始まった。

その中で期末テストが終わって結果が貼り出されて赤点を取った子が補習自体に意義を唱えた。
分からないまま授業を受けても付いて行く事が出来ないのどうなのか。

香澄はクラスの中でもトップの成績で、その補習のクラスメイトの面倒を見る代わりに授業を免除して貰えないかと、責任もって赤点を無くすように約束をすると。

教師は自分の仕事が一つ減ったのが嬉しいのか、ルンルンでホームルーム終えた教室を後にする。
顔を合わせる手段が一つ減ってホッとしてる自分が居る…。

そして教室を移動する事なく補習のクラスメイトと共に分からないと言われるところを重点的に教えた。
お昼を知らせるチャイムが鳴り響き、そのまま食堂に移動する事をせず作ってきたお弁当を自分の教室で席に座って食べる。


食事を終わったあとは50万冊ぐらい色んな本を貯蔵してる少し広めな図書館へ移動して予習をしていた。

何ヶ月も続けられる訳じゃないけど数日だったら続けられるかも?
会えないぶん少し落ち着いて来たのかな…?

彼の記憶から一日でも早く私の事を忘れて欲しいと最後の我儘を願ってしまう…。

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