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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第28章 ふたつの恋のシグナル(宗さにメイン)後編・その2※R18裏


「如月陽二くんですか??」

「………??アンタ誰??」

「香澄さんが通ってる学校で教師をしてます…左文字宗三と言います」

「で、オレになんか用??」

「道に迷ってしまって…香澄さんの家に用事があったんですけど…僕を連れて行ってもらえませんか??」

陽二は宗三の言葉を疑ってるらしく、否定も肯定もしない…そんな陽二を見かねて彼女の方から宗三に声をかけた。

「あの…私の家のお隣さんが陽二くんの家なので…連れていきますよ」

「晴菜!?…こんな怪しいヤツの言うことなんて…」

「……まぁ、僕は怪しいですけど…陽二くんの行動は間違ってませんけどね、相手を選んだ方が良いですよ??」

宗三は陽二の耳元で晴菜には聞こえないように囁くようにポツリと話かける。

「好きな子の前ですもんね…?心配になるのは分かりますよ…
でも授業をサボるのはよくないですし、
これから僕が会いに行くのは親御さんですから…晴菜さんの家に居る方がバレないですよ…
僕と会った事を香澄さんには言わないで頂けると有難いんですが…ここで会った事を口外するつもりはないですし…」

「それ…ホントだよな??」

「えぇ…二言はないですよ」

「案内するよ、晴菜もいいよな?」

晴菜は頷くと陽二と晴菜の後ろに宗三がついて行くような形で三人は歩き始めて、先ほど入り組んで挫折してしまった道を奥へと進んでいく。

「こっちがオレん家だから、じゃあ…」

「ありがとうございました、助かりました…」

陽二と晴菜は隣の家に入って行くのを見届けると、宗三はふぅ~と長く息を吐き、意を決してインターホンに手を伸ばし、鳴り響く音が異様なほど鮮明に聞こえるのは緊張のせいなのか…?
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