第28章 ふたつの恋のシグナル(宗さにメイン)後編・その2※R18裏
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(宗三side)
香澄に出会うまでの恋愛観→宗三が冬休み後…学校に来なかった時に起こってたお話
誰かを好きなる、愛し合う行為そのものが面倒くさいというか
縛られるのも縛りつけるのが嫌だった…
特定の相手は作らず…ただ人並みの性欲だって僕にはある…
教師という立場はそのへんの事が五月蝿く…煩わしさすら感じた…
その点、風俗は個人に干渉しない本番行為は禁止されてるがそれ以外の快楽は味わえる…
お金を払えば少し高め金額設定だが、衛生面は申し分ないし性病などの検査を行い、互いに迷惑をかけない為と思ったら安くすら感じてしまう。
それでも学校という箱庭で、生徒は一時的に気の迷いを起こして、教師である大人の僕に惹かれるもので…
でも一時の恋愛感情ですぐに忘れて失くなる、そのあと甘い青春時代を謳歌してる訳で
そう思っていた貴方に出会うまでは…。
入学式の直後に『先生に一目惚れした!』と言われてからの猛アプローチは凄かった。
美術部に仮入部もせずに即日で入部してくるし…。
美術室で油絵を描きながら、どうすれば上手くなれるかアドバイスを求められるし…。
かと思えば油絵を真面目に描いてるふりをして、色々僕自身の事を聞いてくるし…。
その日々の些細な事が少しずつ積み重なって、貴方の魅力に惹かれる僕が居て…。
よく笑いながら相手の懐に入り込む勇気が、見ていて飽きないなと…。
セミヌードも最初は彼女の悪戯心だったのだろ…
段々と真剣に描きたいという意志が伝わってきて…
本気で貴方を愛おしいと思うようになった。
クリスマスイブの日を一緒に過ごせるようモデルの日を被らせて…。
貴方は肝心なところが抜けてるから気付かないと計算の上で…。
ついでと言ったら失礼ですが、周りからバレていないと思ってる薬研と秦さんの恋路を実らせる事にして…。
貴方は逃げない…
そう思って居ても逃げれないように
外堀を固めて追いつめてる自分が居て…
脳内に響く甘い甘い声に、本能のまま身体を繋げて
風俗と違った気持ち良さに溺れそうになった…
相性がいいのか、結合部が混ざり合って溶けるように…
この一日だけで手離していい相手じゃないと分かってしまった。