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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第28章 ふたつの恋のシグナル(宗さにメイン)後編・その2※R18裏


「仕事は大丈夫なのか??」

「僕は会員制で決められた人数と予約しないと宿泊出来ないホテルだから、お客様を迎えたらあとはスタッフがやってくれるから…よっぽどの事がない限り大丈夫かなって感じだから…支配人はスタッフが優秀だと結構暇でね…」

「だったら俺まで連れてくる事ないだろ…?
そのクリスマス前からの食事の仕込みするの大変だったんだからな…あとは失敗する方が難しいところまでやったから…大丈夫だろう…」

「別荘に休暇してる事になってるから大丈夫って事でね?
僕達の料理はお気に召したかな??」

「全部うまかったなー」

「凄く美味しかったです…あのシチューが一番好きでした…」

「あれは僕の得意料理なんだよ、レシピ教えようか??」

「えっ…宜しいんでしょうか??」

「僕はシェフじゃないからね、ただ自己満足の好きでやってるレシピなんだー
だから作ってくれる人に教えたくなるんだよ」

「燭台切さんありがとうございます、でも左文字先生を待たせてますし…どうしましょうか…?」

「今日は無理でも…後日僕の部屋には…薬研くんが許してくれないか…
僕のホテルに二人で来れる宿泊券渡しとくから来てくれるかな??」

「……でも私の都合で薬研くんをつれ回したくないですし…」

「俺は須美佳がしたいように付き合うぜ??」

そう言って燭台切から宿泊券を受け取り、満更でもなさそう顔をする薬研に、申し訳なさそうにしていた須美佳は、薬研の表情を見て…く方向に気持ちが傾いた。

「…じゃあ後日ホテルに伺わせて頂きますね…」

「うん、楽しみにしてるね」

ニコニコと笑顔を浮かべながら燭台切に対して、少し気難しそうな表情を浮かべて白い箱を突き出す長谷部。

「帰るんだったらコレ持っていけ…せっかく作った俺が作った特製のクリスマスケーキなんだからな…」

「長谷部さん、お気遣いありがとうございます…」

「そろそろ行くか…宗三が待ってるかも…」

ケーキの入ってる白い箱を受け取る須美佳に、空いた手を差し出す薬研。
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