第28章 ふたつの恋のシグナル(宗さにメイン)後編・その2※R18裏
「絵の確認も出来ましたし、この4日間でよく頑張りましたね…
じゃあ僕の願いを叶えてもらいましょうか…
隣の部屋に行って中にある服を着て下さい…3分後に僕が向かいますので」
『へっ??それって拒否権は…??』
「ないですね、貴方の望みは叶えたのですから」
『う~ん…、分かった』
渋々と納得した香澄が一人で部屋に入ると赤い服が用意されていて、なんで赤い服なのか?って少し思ったが深く考えてる余裕はなくて、どうすればいいのかを考えて、その事で頭がいっぱいになっていた。
そんな事をしてる内に3分という時間は
あっという間に経っていて…。
コンコンとノックされた扉に香澄が返事を返すと、ガチャッて音と共に開いた扉から宗三が部屋に入って来て、香澄の元へ歩み寄ってくる。
宗三の手元には赤い生地の縁に白いファー先端に白いポンポンが付いている三角帽子を香澄の頭に被せると。
「思った通り…似合いますね、これを被ったら完成です」
『……えっ??サンタクロース??もしかして今日ってクリスマス??』
「…はぁ、貴方の事だから僕の事以外の事に集中すると忘れてると思ってましたがこうも考えが当てはまると嫌ですね」
『……左文字先生はクリスマスに興味なんてないでしょ?』
「そんな事、僕の口から一言でも言いました??」
『言ってないけど、でも……あたし、すっかり忘れててなんにも用意してない』
「僕の身体をあんなに見たんですから、次は貴方の身体を見せて下さいね…?
それが僕の願いです」
『えっ!?それって……、ちょっと待って、心の準備が……ンッ』
香澄の言葉を塞ぐように唇が重なって、口内に舌がぬるっと入ってきてピチャッと音を立てて、おそるおそる舌を少し出すと絡められて、ピチャッと鳴る音が増して頭の中へ響く…全身から力が抜けてぽやーっとしてくる。
『……んッ……はぁ…ぁっ……』
「はぁ……嫌がっても駄目ですよ……」
そう言われて香澄を抱きかかえてベッドへ押し倒して、宗三は香澄の身体に覆い被さり…身動きを取れないように片手で香澄の両手をベッドへ縫いつけた。