第27章 ○○しないと出れない部屋(後家さに)※R18裏
そして…その晩
「ご、五虎退、帰ってきました。
あの、虎は三匹しか倒せませんでした………すみません」
五匹居たはずの虎は一頭の大きな虎になり…服は以前のものにチャイナっぽさを少し足しているが動きやすさを重視なんだろう…派手ではなく控え目なところが五虎退らしくて…修行に行ったからと言っても激変した訳ではなくひと安心した…。
『五虎ちゃん、おかえりなさい…無事に帰ってきてくれて嬉しいよ…ありがとう』
「五虎退…戻ってきてよかった…立派になったな…」
「五虎退くん、おかえり」
『疲れたでしょ??美味しい物作ったからみんなで食べようー』
煮込みハンバーグとコーンスープが人数分を用意されていて…。
夜だからあまり油っぽい物を多くよりも個人で食べやすくて…豪華になるものと考えての食事だった。
五虎退と後家の二人が香澄と薬研より早めに食事を終えると…
「五虎退くんと少し話があるからちょっと席外す」と言って席から離れて行ってしまった…。
そのあと…食事を終えた香澄と薬研は後片付けをしていたら、戻ってきた五虎退に声をかけられた。
「あるじさま…今日から虎くんといっしょに寝れます………
ごっちんさん…あるじさまをよろしくお願いしますね…」
虎が大きくなって寝床はどうするのだろうと言う疑問は…じゃれ合う事を止めて大人しくなった虎とは一緒に寝れると五虎退は自室で寝ることを申し出た。
香澄は後家の部屋で寝る事になり、五虎退が居なかった時の状態で…並べた布団にそれぞれ横になっていたのだが…。
『…あの…兼光……、そっちに行っても…一緒の布団で…抱きつきながら寝てもいい??』
「……あぁ、うん……、でも何もしないのは…今日だけだよ…」
そう言うと後家は布団の端に寄って一人分の入れるスペースをあけると、掛布団を捲って香澄を招き入れた…。
『お邪魔します…』
後家は腕を広げて香澄の身体を自身に密着させると…香澄は後家の胸板に顔を擦り寄せて甘えてみせた…。
「身体はだいじょうぶ…??」
『……身体は大丈夫だよ、心配してくれてありがとう…』
「じゃあこれだけもらうね…」