第27章 ○○しないと出れない部屋(後家さに)※R18裏
少しだけ放心状態になり一人で悩みつつも気持ちを切り替えて、シャワーを浴び一呼吸すると湯船に身体を預けた。
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後家は一人ベッドルームに戻ると己の行動に罪悪感と高揚感が交互にくる…。
自分だけじゃない優しいキミの心につけ込んだ…後悔と…。
あの夜に五虎退くんと間違えてすり寄って来られた時の甘い匂いと柔らかい身体とじんわりと触れる体温が…あんなに間近で体感できた事に…夢じゃなかったのかと思ってしまうフワフワする浮遊感…。
飲み干したペットボトルをよく見てみると"即効性媚薬入り水"デカデカと書かれた文字で納得してしまった…。
裏に書かれた注意事項を読む。
〈注意事項〉
飲んだ者(使用者)の体液を取り込むとその症状が移る。
女性だと男性の効能の倍は返ってくるので取り扱いには注意する事。
症状を無くすには効果がなくなるまで相手の体液を交換し合う事。
刀剣男士の場合は相手に己の霊気を注ぎ込む事で"相手の髪と目を…自身と同じ髪色と目の色に"変化する。
人には目視出来ない、効力がいつ切れるかも不明。
つまり…ボクの赤髪と薄青い瞳が…
主にもなるのか…??
あの身体に熱を帯びたのが無くなったのは…
さっきの行為がキッカケなら…次は主が…ボクと同じ状況になる…。
その直後にバタンっ!!と大きな物音がバスルームから聞こえて後家は様子を見に行くと…。
脱衣室でバスローブ姿でその場に倒れている香澄を見つけると慌てて抱き上げ、そのままベッドにそっと寝かせる。
少し荒々しい吐息をしながら額に汗を浮かべてほんのり頬を赤らめてる姿をみると媚薬入りの水と体液で症状が移行してしまったと察してしまう。
目を覚ました香澄はボヤッとする視界の中で後家の心配そうな顔が覗き込んでいた。
その心配を拭いたいと言葉を発するが吐息交じりで…喉の奥が渇き少しずつゆっくりしか返せない…。