第27章 ○○しないと出れない部屋(後家さに)※R18裏
小さく頷いて「…虎くんたちは僕と遊びたい気持ちが強いみたいでねれなくて…」
「薬研くんとは寝てみたの?」
「あの薬研兄さんともねてみたんですけど…それもダメでした…
でもどうしても一人でねれなくて…あるじさまだと落ち着いてねれたんです…」
「えっ…つまりボクが来る前まで主と一緒に寝てたって事…?」
「…はい…でも大きい人だとごっちんさんの前でねれるような気がして…」
「ボクで良ければいいけど…」
「わぁーほんとうですか…?
あるじさまの部屋から枕持ってきます…」
『ごっちんさん…ありがとう
でも無理そうだったら治療の部屋に五虎ちゃん連れて来てね』そう言うと後家の部屋をあとにする五虎退と香澄を見送ると、後家と二人きりになった薬研が口を開く…。
「ごっちんさん…すげー変な顔してるぜ」
「薬研くんが駄目で、主じゃないと駄目なのはどーゆう事??」
「俺は五虎退と過ごした時間が短いからさ…
ここの前の本丸で大将の妹に実験体として俺は生を受けた…"石化"という拒否できない呪縛を体感したんだ…
大将の妹は刀剣男士の闘う使命に抗うと
…大将の治癒力よりも刀剣男士を傷付けまいとする気持ちが…対立させた…
初期刀の山姥切が五虎退と大将と一緒に逃がしたんだ…多分もう石化されてしまってるだろう…
五虎退は一人で大将を守ろうとした…それに俺は付いてきただけさ…。
一種の精神的なショックもあるんだろうな…俺では埋めれないところが…」
「…絆の深さって事か……でもそれをボクが埋めれるかな…」
「…まぁ、一度やってみてくれ…」
五虎退が枕を大事そうに抱きしめて後家の部屋に戻ってくると薬研は香澄と共に後家の部屋を後にして治療の部屋に向かう。