第27章 ○○しないと出れない部屋(後家さに)※R18裏
いつも側に付かせてる姫鶴の姿が居ない事と…同じ刀剣男士を顕現しない筈の麗香の横に薬研藤四郎が居る違和感を覚えながら…。
『…私達に話って…??』
「香澄姉さん…あたし決めた
もう刀剣男士を戦わせないから…」
『なんでそんな事言うの…??』
「だってこの力はあたしだけに与えられた自分のモノだもの…その刀剣男士をどう使おうとあたしの勝手じゃない…」そう言うと一定の力を込めて50本近くある刀の内、5本の刀は光を放ち出したあと刀剣男士の姿へ変えてしまった。
その五人の刀剣男士は驚きその場を立ち尽くして居ると…麗香は刀剣男士に変わらなかった残りの刀を全て根兵糖に変えると四十粒ほどの白色の根兵糖、十粒ほどの橙色の根兵糖、その中にたった一粒に虹色の根兵糖が麗香の手のひらに集まっていた。
色の違うで貰える経験値が違うのだが虹色はほぼ希少だ。
「敵を倒さなくてもコレさえあればあたしの刀剣男士を強く出来るんだから…」
『なんて酷いことを……でもそんな事をしたら彼らの存在する意味は??
時間遡行軍を倒すという使命があるのに…』
「そんな事はどうでもいいの…必要なのはあたしに付いてくれる姫鶴…刀剣男士が居たらそれだけでいい…
言う事が聞けないって刀剣男士はあたしの前に来て…?」
先ほど顕現した五人の刀剣男士はどういう事か分からずに戸惑いの表情を浮かべて居たが…山姥切と五虎退は香澄を庇うように麗香の前に出た。
「やっぱりあなた達は香澄姉さんに付くよね……」そう言うと五虎退の前に立ち御札を貼ろうとするが…何かしら嫌な予感を察知した山姥切が立ち塞がり、五虎退に視線で訴える"逃げろ!!"と…五虎退は香澄の手を握ると駆け出していく。
石化から解かれた薬研も自分を実験体にされた事で危険を察知し、五虎退と香澄のあとを追いかけてた…。
「あんたには……俺達以上に和臣が…必要だったんだな」
「………」
「……姫鶴を失なうのが怖いか?」
「……たかが刀剣男士のあんたに…あたしの気持ち…分かったような口聞かないでよ」