第25章 ふたつの恋のシグナル(薬さにメイン)後編・その1※R18裏
手紙の内容から嫌な予感を察して須美佳に見られないようその巾着袋を覗き込むと、中にはコンドームとローションが入っていて薬研は慌てて隠した。
「…あのさ、こんなクリスマスプレゼントしてくれて嬉しいんだけど、俺は何も用意してなくてな…」
「そんな…薬研くんからお返しとかは私考えてませんでしたよ…?」
「で、一つだけ今俺が返せる事があるんだけど、これは秦先輩が嫌だったら断ってくれていいから…その"俺と一緒に大人になったら"ちょっとは自信持てるんじゃないかと思って…」
「……大人って…///あの…そのキスとかですか?」
「…それも含めて…それ以上の事も……
上手く出来るか…俺も初めてだし…
したいって思ったのも、俺がどんなに秦先輩を想ってきたかも知って貰えるかと」
「………わっ、私も知りたいです、初めてなので薬研くんに向かう…好きだって気持ちが溢れそうで…こんなの可笑しいですよね??」
「……!?秦先輩って無自覚に煽るよな…」
「……へっ??」
薬研は須美佳の手を掴み誘導してベッドの縁に座ると…視線を送り見つめ合い言葉を口にする。
「喋る時間が勿体ないし…触れたいから…目閉じてくれるか?」
須美佳は言われた通り目を閉じると薬研は須美佳の唇に触れるだけ…ゆっくり触れて離れて繰り返す…プルンと濡れた唇は酸素を求めて少しずつ漏れる吐息が…それ以上を行為を誘うには十分で。
「………ッ……ん………っん、っ…あ……」
少しずつ開く唇に薬研は舌先を入れると…逃げる須美佳の舌を絡めていく。