• テキストサイズ

木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第25章 ふたつの恋のシグナル(薬さにメイン)後編・その1※R18裏


「…秦先輩が納得した絵が貰えるなら俺は嬉しいぜ?」

「こんな絵で良かったら貰って下さい…」

「ありがとうな…」

「…あの…薬研くん、少しだけ待っててもらっていいですか?」

「あぁ…かまわないぜ」

「……ドア開けたら入ってきてもらえると嬉しいんですが」

「分かった」

そう言うと隣の部屋に向かう須美佳と閉まる扉を見送る薬研。
少し経ったところで閉まっていた扉が開くと薬研は隣の部屋へ入って行く。


先ほど着ていた服とは違いオフショルダーの襟元に白いモコモコの装飾と両肩に大きめなリボンの肩紐に、袖口とスカートの裾にも白いモコモコのライン状に装飾がされて、胸の辺りに白いモコモコの丸い装飾がボタンのように配置されていた…頭には三角形の帽子、尖った先に白いボンボンが全体的に黒一色だが…白いモコモコをあしらってるのをみるとサンタクロースの衣装に身に纏っている須美佳が立って居て…。

驚いたまま立ち尽くす薬研に「あの…薬研くん……これ、受け取ってくれますか…?」と袋を差し出す。

袋を受け取り開けてみると「これは秦先輩が作ってくれたのか…?」白と赤のボーダーになったマフラーを取り出した。

「……モデル引き受けくれた時に採寸させてもらったのはマフラーを作りたかったからです…嘘付いてごめんなさい」

申し訳なさそうに謝る須美佳が…そのあとも何か言いたげにしているが言葉に詰まりもじもじとしている…。
薬研は遮るように言葉をゆっくり紡いでいく。

/ 301ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp