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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第25章 ふたつの恋のシグナル(薬さにメイン)後編・その1※R18裏


アトリエの扉を開けながら支度を終えて薬研が待ってると思い…「…薬研くん、お待たせしました」と声を出して入るもそこには薬研の姿はなく。

洗面所やトイレを覗き込んでも同様で、残りの部屋は隣の部屋だけになり扉を開けてみると…。

ベッドの上で横になっている薬研が居て「…薬研くん??」と声を掛けるも反応がなく、ベッドの近付くと寝息を立てている…。

疲れてるのかな…??
薬研くんの寝顔が綺麗だな…描きたい…

近くにあった折り畳み式の椅子をベッドの横に置き、一度部屋を出てからデッサンと水彩画に使ったスケッチブックと鉛筆を手にして戻ってきた後…椅子に座ると須美佳は描き始める。

左文字先生には怒られてしまうかも…
でも描きたい…綺麗な寝顔を…

スラスラと描いていた手が止まると…少し身動ぎする薬研へ声をかける。

「薬研くん…起きて下さい…」

薬研からの返答はなく代わりに揺さぶった須美佳の手を握りベッドに引き込まれて、驚きのあまり声を出せないでいると…寝言みたく薬研がポツリと呟いた。

「五虎退か……?
あと5分…寝かせてくれ…」

須美佳を腕の中に抱きしめたままそのあと薬研は寝息をたて始める。


***

目が覚めると腕の中で寝息をたてる須美佳がいて、薬研は頭の中で混乱しながらもとりあえず寝ている須美佳の体を軽く揺さぶった。

「秦先輩…起きてくれ…」

「……薬研くん…やっと起きてくれたんですね」

「…悪い、俺から引き込んだ??」

「……五虎退って名前を呼ばれた後に、もう少し寝かせて欲しいと言われたので…されるがままになってしまいました…」

「…俺が勝手に朝と勘違いして弟が起こしにきたと思ってな…」

「そうだったんですね…弟さん…」

「寝起き悪くてごめんな…いつも温かくてクセで引き込むんだ…」

「……こっちであんまり寝れなかったんですか??」
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