• テキストサイズ

木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第25章 ふたつの恋のシグナル(薬さにメイン)後編・その1※R18裏



「…えっ??左文字先生はこうなると分かってたんですか??」

「……秦さんが苦戦する事は分かってましたよ?
でもそれも薬研ならなんとかしたいと思うのが想像出来たので…用意して置いたんです」

「…………色々と配慮は嬉しいのですが、驚き過ぎて……言葉が……」

『左文字先生ってたまに行き過ぎてるところあるよね…』

「それは悪口ですか……?
よく観察してると言ってもらえると…こう見えても教師ですし…
しかも貴方達は全然隠さないじゃないですか」

「……でも描けるキッカケにはなったので助かりました、ありがとうございます」

『須美佳ちゃん優しすぎるよ…一歩間違えたら訴えられるよ…左文字先生』

「はぁ…貴方は本当に失礼ですね…」

『いつもキツく言われて身にもなってよ』

「……午後から覚悟して下さいね、これでも結構優しく接してたつもりでしたが…」

『えっ!?これとそれとは話が違うのにぃ……!』

必死に訴える香澄に見向きもせず…宗三は歩みを進めて行く。
その二人の様子を見ながら須美佳は思う。

モデルで肌を見ているのに変わらない態度の香澄の凄さを…それだけ描きたいと懇願したのだから。
それに比べて自分は何も出来てない事が恥ずかしく感じて慌てて二人を追いかける。

「左文字先生…あの私…薬研くんの…セ」真面目な須美佳がセミヌードを描けていない事を告げようとするが。

それをかき消すように宗三は自分の口元に人差し指を当ててシーッと静止させ「秦さんそれ以上は言わなくても大丈夫です…分かってますから」と言い放つと須美佳は黙る事しか出来なかった。

/ 301ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp