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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第23章 ふたつの恋のシグナル・前編(宗さに・薬さに)


かわし方が上手い…左文字先生凄いな…。
香澄ちゃんの想いが届きますように願っちゃ駄目かな…。

荷解きが終わり部屋から出てきた香澄と須美佳を連れて、階段を降り裏口から屋根の付いた長い廊下が左右にあり、小さなウッドデッキ調のコテージに続いていた。

宗三はポケットから鍵を取り出し扉を開くと中には広間には画材道具が並んであり椅子が二脚、イーゼルスタンドが五脚ぐらい用意されていた。
「使いたい物を使って頂いていいですよ、でも雑に扱うのは無しで…大事に使用して下さいね」と宗三は付け加えた。

その広間の横にはもう一つ部屋がありそうだったのだが、特に宗三は紹介する事がなかったのでスルーした。
「少し外で待ってて下さい」と言って香澄と須美佳を部屋から出てもらい…数分すると事が済んだ宗三が出て来て、鍵を閉めたあとに「こっちは秦さんに使ってもらうので鍵を渡しておきますね」そのまま戸締まりした鍵を須美佳に渡した。

来た廊下を戻り歩きながら宗三は「あと如月さんに使ってもらう方は僕が鍵を持ってますし…中の配置も一緒です」と付け加えた。
アトリエ案内後、広間に戻るとそこには薬研の姿が…

「お小夜、どこ探しても居ないだが…」

「はぁ…隠れるのが上手くなったんですよね…僕も一苦労するんですよ…
勉強の事を口にするとですけど…」

「まぁ、日にちもあるから探し出してみせるぜ」

「全員が揃ってる内に絵の細かい条件を伝えておきますね。
デッサン→水彩画→油絵の順番で描いてもらって、
昼の13時から三十分~一時間がヌードなしの顔のパーツを中心に描いて…夜の19時から一時間~二時間がヌードありの身体のパーツを描いてもらいます
時間の指定はありますが日にちの指定はありませんので…どれに日にちが要するのは自己判断で任せます
昼と夜に時間を分けているのは、絵を描く前にご飯は済ませておいて欲しいからです
あとは描いた絵はお互いに見せない事、如月さんは昼夜の描く時間が終わった直後に僕に途中経過を見せる事、秦さんは翌日絵を描く前に僕に見せる事…以上です」

『えぇえぇ…油絵だけじゃダメなの…』

「僕が貴方の苦手な水彩画を外すと思ってました??
分かってましたよ」
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