第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏
『ふぁにゃッ…きも、ち…イイ…』
「あぁあぁ!!もう!!
薬研…不動、早く薬と鍵を下さい
あと見たことは全部忘れて、他言無用で…」
「宗三もそんな顔もするんだな…予備の薬も渡しとく」
「見てるこっちが恥ずかしいんだけど…そうなる事みこしての鍵だよ」
先ほど宗三の飲んだカプセル錠、研究施設の鍵、香澄に飲ませる錠剤を不動はポシェットに入れると宗三へ渡す。
宗三は移動しようと香澄を抱き上げようとするが…ポシェットが邪魔なので香澄の肩へポシェットを掛けなおし…診察室を出ると…。
『ねぇ…ねぇ、そう…ざっ、もっと…したい…』
「少し走りますから黙ってしっかり掴まってて下さい」
『んっ…ぎゅーする…』
宗三の首元に腕を絡めると宗三が走っていて何も出来ないのを良い事に首筋の匂いを嗅いだりして嬉しそうにする香澄。
研究施設へ急いで向かってるは"宗三の身体を 左文字の敷地外にする細工の結界"が張られているので、そこに行くまで耐える事が必須なのだ。
刻印があるままもしくは研究施設以外の左文字の敷地内で香澄を抱いてしまうと…お互いの意志もなく子供が出来てしまう可能性が高いから避けたい。
その状況を香澄は媚薬のせいなのか分かっていないのが少し腹が立ってしまった宗三。
「貴方は僕の我慢をなんだと思ってるんですか…」
『そうざ…怒っちゃヤダ…だって、だって……ガマン出来なくて…したいの……』
目当ての施設に着き香澄のポシェットの中なら鍵を取り出し扉を開けると…宗三は香澄を下ろす事なくスタスタと歩き出し…脱衣室に向かう。
「でもまだおあずけですよ、お風呂に入ります」
『……してくれないの…??』
「他の野郎(おとこ)の匂いをさせてる貴方を僕の香りに染めたいと思って何が悪いんですか?」
『………はぁっ、…あつ…い、もうお風呂行くの…』
「ちょっと、服着たままですよ…?」
『…つめたっっ、…はぁ…はぁ、気持ち…っ』
宗三の制止を無視してシャワーを浴び出し肌に貼りつく服が冷たく感じて気持ち良さそうにしてる香澄。