第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏
「香澄の容体はどうなんですか??
何の薬が盛られたか分かりますか??」
「……多分だけど、媚薬っぽいな
症状がいまのところ出てないからなんとも言えないが…」
「……相手が相手だったのでちょっと加減したんですが…これなら軽くじゃない方がよかったですね…
今からでも長谷部に連絡を…」
「宗三、おさえてくれよ?
それよりも左文字の敷地内で念のためだが、あの薬飲んでおくか??」
「……あんまりこれに頼りたくないんですが…」
宗三の眉間の皺が本当に嫌な事を物語るが、薬研から渋々薬とペットボトルの水を受け取り服用する。
「あと俺からも、宗三の方じゃなくて彼女に効く薬が開発出来たから渡しとく」
「えっ??それは初耳ですけど不動…
どうゆう事なんですか……?」
「それさ…前回俺達が会わせるところでやることやっててよくその台詞言えるよな??」
「……その情報源は??」
「薬研からだよ…ちょっと彼女の体液を拝借して、宗三の体液と合わせて色々と実験させてもらった」
「薬の効果はなんですか??」
「簡単に説明すると相殺、もし誤って交わっても大丈夫なようにする薬で…効果が出た場合は左胸に印が出るから、もう一つはこの鍵の出番かな??」
「…あの施設の鍵がどうして必要なんですか??」
「それは…勘かな…なんとなく」
「ほら…目覚ましたみたいだぜ??」
「……香澄?大丈夫ですか??」
診察のベッドで横たわっていた香澄が起き上がると宗三しか見えていないようで突然人前で言わざる事を口にする。
『ふぁっ…そーざ、身体あつ、い…ちゅーしてッ…??』
「えっ!?あっ、ちょっと待って下さい…香澄」
『む…りッ…、んんっ……』
感じてる香澄を誰にも見られたくないのに…そんな宗三の気もしらないで…目を潤ませて自ら求めるようにキスをする香澄に、医者の薬研や研究者の不動も目を逸らせてもリップ音はその場を響く…。