第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏
「プロジェクト成功お疲れさま、乾杯!!」
『乾杯!!』
「やっぱり仕事終わってからの一杯は旨いね」
『そうだね、美味しい~おつまみ何食べよう??とりあえず枝豆は欲しいな…』
「香澄ちゃん、顔に似合わずおじさんくさいの好きだよね…」
『顔に似合わずって酷いな…だって枝豆とビールは最高に相性いいんだもん』
それから何点かおつまみを頼んで、今回の仕事で苦労やしんどかったことなど話していくと飲み放題の制約時間が近づいてきて…居酒屋の会計を済ませて、打ち上げは終わったと思い帰ろうとする香澄に壇が引き止める。
「場所変えて呑みなおせないかな?
相談したいことがあるんだ…」
『うん、分かった…あんまり長く付き合えないけどいいかな??』
「大丈夫だよ、タクシーで向かおうか」
予約の液晶が付いているタクシーに二人で乗り込むと数分後には壇の目的地であるビルの地下にある洒落たBARに連れて行かれた。
「何頼む??」
『ドライベルモット』
「同じものを二つ」
カウンターに座って少しするとバーテンダーが来て注文を言うと…二人の居るところから少し離れたところでバーテンダーが作り始める。
「最近呑みに来なくなったけど何かあった??」
『ちょっと皆と予定が合わなかっただけだよ、忙しかったんだ…壇くんの相談って何??』
「オレさ、入社してすぐに香澄ちゃんと仕事するようになってからさ…
同期で一番早く仲良くなりたくて…その時からずっと香澄ちゃんが好きなんだ…付き合ってもらえないかな?」
『あたしには、好きな人が居るの…
その人が一緒に居てくれるだけで…だからごめんなさい』
「そっか、なんとなくそんな気がしてた…相手ってさ…御曹司??」
『……あっ、うん、分かりやすかったかな
でもあたしなんかじゃつり合わないかなって思うんだ…あんまり周りには言わないでね?』