第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏
「拓ちゃん、美久ちゃん、未奈ちゃん…会いたかったよ…寂しくなかった??」
「「「ママ!!おかえりなさい~」」」
「香澄ちゃん、ごめんなさいね…この子達ワガママ言わなかったかな??迷惑かけてない…?」
『藍お姉さん大丈夫でしたよ、みんな良い子にしてくれてた…
あと…その、あたしだけじゃなくてフォローしてくれたので…』
「初めまして、左文字宗三といいます。
香澄さんと結婚するつもりです」
「あら…やだ、香澄ちゃんの結婚相手が来るなんて聞いてないよ…こんな格好で恥ずかしい…拓三パパも私にちゃんと言ってよ!!」
「俺は認めてないし……イヤ、ちょっと待て!!
俺と会った時と違うんじゃないか!?」
「パパ…でも宗三おにいちゃんやさしかったよ?
ぼくのおはなしちゃんときいてくれた…
もりのなかでむしとりったりたのしかった」
「みくはいっぱいえほんよんでもらった~」
「みなはおうたいっしょにうたったの~」
「「「でも宗三おにいちゃんがいっしょにいると香澄おねえちゃんがうれしそうだった」」」
『……!?あたし…皆からそんな風にみえた……?』
「そんな……子どもは騙せても俺は騙されないからな!?」
「拓三パパはちょっと黙ってて!!
香澄ちゃんも拓三パパと一緒で人に頼らずやってしまうタイプだから…香澄ちゃんの事をよろしくお願いします」
「はい、僕に任せて下さい
もしまた何かあれば力になりますので」
『もう藍お姉さんも宗三も気が早いよ…』
「また遊びに来て下さいね…香澄が喜びますので…弟達も待ってますよ」
「「「あそんでくれてくれてありがとう!!
宗三おにいちゃん、香澄おねえちゃんまたね~」」」
バイバイと小さな手が振ってくれる。
たった1週間しか過ごしてなかったのにそれを見送るのは少し寂しさを感じたのだった。