第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏
「宗三、まだ掛かりそうか??」
「香澄がお風呂に入ったあとで寝るそうなので、お小夜か太閤をこの部屋に連れてきて下さい…2人だけで寝かせるのは不安なので」
「ああ、分かった…って先に言えよ…
拓斗さま連れて行った時だったら二度手間にならなかったのに…」
文句を言いながらも部屋のドアの前から離れる長谷部だが、直ぐに呼びに行ってくれたようで小夜が来てくれた。
『小夜くん、未奈ちゃんと美久ちゃんをお願いします…あと拓斗くんも遊び疲れたら一緒に寝かせてあげて下さい』
「ちゃんと見るから心配しないで下さい……」
「あとは任せましたよ…お小夜
眠くなったら誰か呼ぶか、横で仮眠の交代しながら見てて下さいね?」
「わかった…宗三兄さま
香澄さん…眠そうだから寝かせてあげてね」
宗三に抱き抱えれて部屋を移動するのは恥ずかしくもあったが立てないので大人しくする…宗三の仮眠室へ着くと香澄を脱衣室まで連れて行く頃には立てるようになり…宗三は後ろ髪を引かれつつ仕事部屋に向かう。
香澄はお風呂を済ませると仕事とお世話でバタバタしていて中々眠れなかったから直ぐにベッドで寝る事にする。
翌日から左文字の家で過ごすと宗三の言う通り子ども達のお世話に困ることはなく。
拓斗・未奈・美久の寝るところは以前小夜と太閤が小さかった時に使っていた子供部屋だった。
遊び場所は敷地内に沢山あり、裏庭とは呼ぶには広すぎる森林とその奥には山もある全て左文字の所有地である。
すべり台とブランコだけの小さめな公園と温水プールもあるので拓斗・未奈・三久の3人は新しく来た環境にすぐ慣れてはしゃいでいた。
一つの遊びに飽きても自分達だけではなく左文字という遊び相手が居るので楽しくてあっという間に香澄の有給休暇である1週間が早く過ぎると、藍の退院日が決まり病院へ迎えに行った。