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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏


『こら!!言うこと聞いてよ…拓斗くん風邪引いちゃうよ??』

「パパといっしょにきるの」

『えっ!?…とりあえずバスタオル巻いとこうか、もう早く出てきてよ…!!』

「んな…ムチャ言うなよ、美久と未奈も入れてるんだから」

『美久ちゃん、未奈ちゃん
こっちにおいで~身体拭こうね??』

「「香澄おねえちゃん~あそぼう」」

『お着替え済ませてからね』

香澄は子どもに集中して気がつかないので宗三は声を掛ける。

「……香澄??これはどういう事ですか??」

『えっ!?宗三、なんで家に…』

「貴方の会社に行ってみたら、有給休暇を申請したって聞きまして…連絡も何もなかったので体調不良かと思って心配になったんですよ…」

頭にクエッションマークを付けながらハーフパンツのポケットからスマホ取り出し操作すると…はっとして弱々しい声で香澄は切り出した。

『……あたし連絡したような…??
あっ、バタバタしてて未送信のままだった…ごめんね』

「…で、この状況を説明してもらえますか??」

『あのね…拓三お兄ちゃんのお嫁さんの藍さんが緊急手術する事になったの、お兄ちゃん一人で拓斗くんと美久ちゃんと未奈ちゃんのお世話が大変だから…あたしの家に来てるんだけど…』

「はあ…なんでも抱え込むのは貴方の悪い癖ですね…」

「香澄ー??その綺麗な人はダレだぁ??」

お風呂から出て来た香澄の兄である拓三が妹の香澄の部屋の来訪者に気がついて声を掛けてくる。

「初めまして、香澄さんと結婚前提でお付き合いさせてもらってます、左文字宗三と言います」

「はぁ~ナニ!?香澄そんなコト聞いてないぞ!!」

『言ってないもん…
だってあたしの話聞いてくれないし、お兄ちゃん反対すると思って…』

香澄と拓三のやり取りを見ながら少し考えを纏めて宗三は切り出した。
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