第19章 猫と彼とアタシの恋模様(肥前さに)※R18裏
保護猫カフェに香澄を連れて行くと猫達が怯えるから肥前の家で留守番してもらう事になり、職場の帰りに食材を買い物してくれる肥前を待つようになった。
「その前にまた……耳出てきてる…」
引き寄せられると目を閉じてしまうのが癖になった香澄に軽くキスをするとそのままお風呂へ向かう肥前。
ネコ耳が出てる時だと何故か分からないのだがネコ耳が引っ込み人の姿に戻るのだった。
豚肉とチンゲン菜の炒め物と鯖のお味噌汁を準備し終えると…香澄の身体が突然熱くなり…コンロの火を消して、ふらつく足でベッドに向かおうとするが…ネコ耳が出る前に人の姿から一瞬で猫の姿へと変わってしまう。
こんな事はこれまで一度もなかったのに、原因が分からずただ猫の姿でベッドに這い上がり少しの間だけ目を閉じていた。
そんな状況とは知らずいつもならキッチンで待っててくれる香澄がそこには居なくて異変に気づいた肥前は香澄の事が心配になり
床に散らばった服を辿るとベッドに小さく膨らんだ部分があり…布団の中では猫になった香澄が居た。
いつもだったらこんな短時間で猫になってない…不安になりながらそっと香澄にキスをするとゆっくり目を覚まし…。
『はっ…あっ…忠広くん??
…なんか突然カラダが熱くなったと思ったら、ネコ耳が出る前に猫になっちゃって…身体が…ぽわぽわするの…』
「……原因は分かってる、猫の発情期らしいけど先生に今から診て貰うか??
……それとも…おれが解いていいか??」
『…ふぅ……、ぁっっ…解いてっ、ほしい…』
「じゃあ…目閉じてな?」
『んっ… んっ……』
香澄の頬を両手で覆うとそっと唇が重なると、
甘い吐息が漏れる…。
生まれたままの姿の香澄を意識しないと言う方が無理なのだが必死に思考を巡らせて…部屋の明かりをとりあえず暗くし、ある考えが固まると肥前は行動に移した。