第19章 猫と彼とアタシの恋模様(肥前さに)※R18裏
肥前に貸してもらった服を着るとキッチンの方へと向かい、冷蔵庫の中を確認すると白米と卵とソーセージと味噌がある…。
白米は一合ずつ計ってある容器のタイプでお釜に一合のお米を入れて水で洗い終えて早炊きで準備をする。
シンク下の開き戸から調理器具を探し、フライパンを取り出し…コンロでフライパンをよく熱し溶いた卵を流し入れて奥から手前に巻く作業を数回に分けて行うと完成した玉子焼きをお皿に移すと、キッチンペーパーでフライパンを軽く拭き取り、ソーセージを焼き始める…両面に焼き目を付けると玉子焼きの横へと乗せる。
片手鍋を用意して乾物系が収まってる棚を探しだすと鯖缶を取り出して、鍋の中に鯖とお水を入れてコンロに火をつけて煮込む、沸騰してきたところで味噌をお玉で溶かすと即席のお味噌汁の完成した。
ピーピーとご飯の炊けた音がする。
肥前の様子を見てみるとベッドから起き上がり
「……飯の匂いがする」
『忠広くん、おはよう
あの勝手に台所借りちゃったんだけど…ご飯食べないかな??』
「あぁ、いただきます…」
玉子焼きを一口食べると箸が止まらない肥前に安心した香澄。
ソーセージと味噌汁も交互に味わっていくとあっという間に完食してしまう。
「ごちそうさん、旨かった…」
『口に合ってよかった、
あのね……忠広くんにお願いがあるんだけど…』
「なんだ??」
『……服は借りてるから、これで良いんだけど…その…、アタシの下着があるといいんだけどな……スースーするからあんまり落ち着かなくて』
「………!?」
『胸はそんなにないから気にならないんだけど…下着は欲しくて…コンビニに売ってるやつでいいから買って欲しい…』
「…おれが??」
『だって、いつネコ化するか分からないんだもん…しかも人の姿だと下着履いてないから…恥ずかしいし…』