第18章 彼のスイッチ(松さに)
(松井side)
僕は自分が思っているより好意を持たれる事が多いらしい……
桑名・豊前・篭手切に誘われて始めたダンスに夢中になってた……
そんな時に見つけた一人の女の子……
真面目でサポートに徹していて…欲しいと思うものは準備されてる気遣いの出来る優しい子……
一人で男4人分の物を用意するのは大変な事なのに文句も言わずに……。
無口な自分は感情を表に出すのが苦手で、周りに怖がられたりする事もあった……
それが格好良いと言われてる……。
でもその一部のファンが今まで居たマネージャーに過激な事して追い出してることを知ってたから……。
自分が傷付けられる方がまだいい如月さんが傷付いて隠してた事に腹が立って思わず出てしまった方言も僕が一番驚いてる………。
赤らめた頬を口実に血で少し汚れていたその唇はぷるんとして魅力的で…惹かれるように重ね合わせた……
時々『ふぁ…、はぁ…はぁ……、あっ…』
吐息が漏れて…血が滾ってくる……
うん、香澄の血が一番美味しい……
このTシャツも洗濯を出来ればしたくないから誤魔化して持って帰ってしまえばいいかな。
今は周りの子から香澄を守る為、これ(キス)だけで我慢するよ……
でも僕らは3年生だから部活動は終わるよね……
その時は全力で行くから覚悟してて……フフッ。